車の査定から売却するまでの流れ
中古車を査定する場合、その車がどの程度の商品価値があるのか、中古車買取店での標準的な車両と比較しながら、車の外観や内装、エンジンの状態などについて入念にチェックされます。
それぞれの車はまったく異なる状態であるため、車の車種や年式、走行距離といった表面的なデータだけでは、車の価値を把握することはできません。中古車買取店では、指標となる標準の状態を基準にして、査定を行う際にそれぞれの項目についてプラス、マイナスの評価をして、最終的な査定額を決定します。
車の価格は標準的な車の基本価格として、その価格に対してプラス・マイナスで評価して、査定額が決まるという仕組みになっています。
目次
中古車査定で標準的な車とはどんな車?
中古車買取店で査定を依頼する際に、標準的な車の価格を基本価格として、各項目を事細かくチェックして加減点をプラスして査定額が決められていますが、標準的な車とはどのような車のことを指しているのでしょうか。
・車の外装や内装に傷がなく、キレイな状態を保っていること
・走行距離数が標準の範囲内であること
・車のタイヤの溝は1.6mm以上であること
・車のエンジンや足回りの状態が良好で、走行に支障がないこと
・車検の残存期間が3か月以内であること
おもにこのような基準になっており、たとえばタイヤの溝が2mmの場合は、標準的と判断されるため、査定はプラスマイナスゼロになり、1.6mm未満の場合は標準以下となりますので、査定がマイナスになります。
タイヤの溝が5mm以上あれば査定がプラスになります。車の査定士は、このような基準をもとにして、ひとつひとつの項目について入念にチェックして、適正に査定額を提示しています。
車の査定の加減点について
車の査定士は、車の外装や内装、エンジンやタイヤ、走行距離、修復歴の有無など、ひとつひとつの項目について状態を把握して、標準の状態かどうか、またはプラス(加点)、マイナス(減点)について判断しています。
どの項目がどの程度加点、減点されるのかについては、中古車査定でマイナス査定になる部分・プラス査定になる部分について掲載しているページがありますので、確認するとよいでしょう。
中古車買取店での車の査定の流れ
車を査定する方法としては、ドライバーが中古車買取店まで直接足を運び、その場で車の査定を依頼する方法と、自宅や指定された場所に中古車買取店のスタッフが出向いて出張査定する方法があります。
とくに、複数で査定を依頼する場合は、それぞれのお店に出向いて行くのは時間の手間がかかるので、出張査定を依頼することをおすすめします。
基本的に、どの店舗でも出張や査定は無料ですから、各店舗で車の価値がどの程度なのか、把握しておくことです。
車の査定から買取までの流れは、下記の通りです。
・中古車買取店に出張査定を依頼してスタッフに自宅に来てもらう
・車の査定は各項目を入念にチェックするので所要時間は10分から30分程度
・各項目について標準、プラス査定、マイナス査定でチェックしてトータルで査定額を提示
・査定額が決まったら買取額について交渉
・交渉が成立して価格に納得した上で車の売買契約
・車を中古車買取店に引き渡し
通常は、1つの店舗のみで車の査定を依頼して売却する場合は、このような流れです。ただし、今や複数の店舗に査定を依頼するのが当たり前になっており、複数の中古車買取店で査定を依頼する場合は、出張査定から査定額の提示までの流れを繰り返します。査定を依頼したすべての店舗で、査定額が提示された時点で、車売却について交渉の余地がありそうだと判断した店舗に、いよいよ価格交渉に入ります。
次の買取店での査定額についてわからない状態のときに、査定を依頼するごとに1店舗ずつで車の売却額の価格交渉をしても、効率が悪くなるばかりで、結局は時間を無駄に過ごすことになります。
インターネットの無料一括査定サービスを利用して、1度に複数の業者に査定を依頼しておくと、査定額がもっとも高い店舗での価格を基準にして、他店の交渉次第によっては有利になることもあります。
ただし、すべての業者が必ずしも良心的に対応してもらえるとは限りません。中には、その場で契約を強引に勧めるところもあるかもしれません。しつこく勧められた場合は、「他店での査定を依頼する予定なので、ここでは決められない。」と、理由を明確にしてきっぱりと断ることです。
車の査定額は店舗ごとに格差が生じており、その時によって人気の高い車種や車のニーズにもさまざまな違いがあります。インターネットで車の無料一括査定を利用すると、複数の中古車買取店に同時に申込み手続きが可能で、面倒な手間が省けるので、ぜひご活用下さい。