違法改造車や不正に改造した車を買取店に売却する際の注意点とは
車の査定の際に、修復歴のある車や事故車は、査定額がかなり低くなることがあり、各項目でマイナス査定になります。同様に、不正に改造した車や違法改造車も、査定額がかなり低くなります。
違法改造車とは、その名の通り、法律に違反した車のことを指しているので、車検を通すことはできないため、改造車または不正改造車と呼ばれることもあります。改造車は、車検を通した後、自分で改造しますが、このような違法改造車を中古車買取店で売却する場合、車検に通るように戻す必要があります。
法律に違反するような改造をした段階で、車を売却する時のことはまったく考えていない人が多いようです。とくに車に関する詳しい知識がない人でも、ライト類や規格外のホイールに変えたりすることがありますので、どの程度の車の改造なら違法にならないのか、よく見極めておく必要があります。
中古車買取店によっては、違法な改造車の取り扱いをしていないところもありますが、不動車や事故車、違法改造車でも買取してもらえる店舗もいくつかありますので、インターネット上で無料一括査定を活用すると良いでしょう。店舗によっては、高額で買取してもらえるところも出てくるかもしれません。
また、ここで言う違法改造車とは道路交通法に違反していることを指しています。道路交通法に違反している車両を買取したり、処分したりする事は違法ではありませんの、このような車を買取してくれる買取店が違法だということはありませんのでご注意ください。
目次
車の違法改造の事例について
そもそも車の改造や本率に違反するような改造はし、車の見た目をカッコ良くしたい、見た目を良くしたいといった目的で行われています。
車がそのままだと個性がないので、自分好みに改造してオリジナリティを出したいと思い、照明やガラス、フィルムなどを取り換える人もいれば、ウイングを取り付けるなどさまざまな方法で改造をするドライバーも多いようです。
●車のランプのカラーを変更する
車にはいくつかのランプがあり、それぞれの位置でカラーが決まっています。ヘッドライト(前照灯)は白または淡黄色、車幅灯は白、テールランプは赤、ナンバーのランプは白、ブレーキランプは赤、バックランプは白、ウインカー(方向指示器)はオレンジ、後部反射器は赤、これが標準装備です。
ヘッドライトのつまみの部分を軽く回した時に点灯するランプのことを車幅灯と言い、これらの標準装備のカラー以外にした場合は、法律に違反することになります。
テールランプをクリアな色に変えるドライバーもいますが、周囲の車からは車が走行していることを気づかれにくくなりますので、ともすれば車の事故発生率のリスクが高くなることもありますので、注意が必要です。
車を自分好みにアレンジするのは、けっして悪いことではありませんが、道路を走行する際に周囲の車に迷惑をかけるのはいけません。
●車の前面ガラスの装飾板の取付について
車の前面ガラスなどに装飾板をつけた状態の時に、可視光線の透過率が70%未満のものは不可とされています。このような違法な行為は、おもにトラックに多くみられますが、もちろん普通車や軽自動車などの車でも違法となります。
車の運転席や助手席、前面ガラスは、車の運転に支障がないように常に視界を良好な状態に保っておかなくてはなりません。車の側面ガラスや前面ガラスには装飾版を設置することにより、視界が悪くなるのは違法な行為とみなされます。
(余分なお話ではありますが世界ワースト1位事故率の高いUAEのドバイでは日差しが強いからだとは思いますがフロントガラス前面にも真っ黒なフィルムが貼られた車両を多く見かけます。)
車の運転席のフィルムについて
車の前面ガラスと同様に、運転席のフィルムについて、助手席・運転席の窓ガラスにカラーフィルムを貼った状態で可視光線の透過率が70%未満の場合は、不可となります。
運転席と助手席の窓を色が濃いフィルムで覆うことは、違法とみなされます。中には、前面ガラス以外の部分をすべて黒いフィルムを貼りつけた車をみかけることもありますが、このような行為は違法です。
新車を購入する時点で、後ろ側の窓に薄い色のフィルムが貼られていることもありますが、運転席や助手席に自分でスモークを貼る場合は、十分に注意する必要があります。
可視光線透過率が70%未満はNGだということを心得ておかなくてはなりませんが、ドライバーと助手席に座る人が、ストレスにならないように車内で快適に過ごすためにも、フィルムを貼る場合は慎重に判断しましょう。
●車のタイヤ・ホイールのはみ出しはどこまでならOK?
タイヤ・ホイールを自分好みに改造するドライバーもいますが、回転部分をボディやブレーキに干渉させる、またはボディからはみ出た場合は違法とみなされます。
タイヤ・ホイールの回転部分が飛び出るなど、車の走行の安全性はもちろん、道路を走行する他の車に迷惑をかけないように、十分に注意しなければなりません。
●車の違法マフラーについて
車の装置でマフラーとは、消音器のことを指しており、これを取り外す行為や切断する行為は法律に違反します。ものすごい爆音を立てて走行する車を見かけることがありますが、マフラーを改造していて、暴走族など若いドライバーによくみられます。もちろん、このような車を発見次第、警察が厳しく取り締まりを行っています。
●車のウイングの取付について
車にウイングを取り付けること自体はとくに違法ではありませんが、取り付け可能なウイングの基準が設けられています。
とくにスポーツカーにウイングが取り付けられている車をよく見かけることがありますが、きちんと取り付けされていることはもちろん、翼の部分が飛び出していない、鋭い突起が出ていない、このような条件を満たしておかなければなりません。
●車、バイクのスピードリミッター解除について
車のスピードリミッターとは速度制御・制限装置のことを言い、これを解除してスピードが出せるように改造した車は違法とみなされます。