車一括査定はトラブルに注意!売却までの流れや対処法を紹介します!
車を売却するにあたり「車の一括査定」を利用する方法があります。一括査定はインターネットから簡単に申込ができ、複数の業者から買取金額の見積もりがとれるので便利です。しかし、近年は一括査定によるトラブルが多いのも事実です。
一括査定はパソコンやスマホから「車情報」と「個人情報」を入力するところから始まり、入力を終えた数秒後にはご自身の電話が鳴りだし、一度に複数の業者からひっきりなしに問い合わせがきて、驚かれる方も少なくありません。今回の記事では一括査定の仕組みを理解していただき、利用実態や注意点など解説致します。
目次
車一括査定のしくみとは
車の一括査定の仕組みについて説明します。
一括査定サービスはサイトに入力された個人情報と車両情報を、サイトの運営会社が提携する買取業者に情報提供することで収益をあげています。
つまり一括査定サイトと提携している買取業者は、申込者の車両情報と個人情報を一括査定サイトから購入していることになります。
買取業者の立場でいうと、申込者と電話が繋がり、対面し、営業活動をして実際に車の買取をしなければ、情報を購入するために掛かったコストの回収ができなくなります。
そのため買取業者各社はそのコストを回収しようと躍起になります。さらに一括査定サイトから、車両情報や個人情報を購入する競合の買取業者は全てライバルとなるため、我先にと積極的な営業活動を繰り広げます。
一括査定サイトは申し込みでは手軽な反面、申し込みした後のトラブルが増えているので注意が必要です。
買取業者間での情報共有はされていないので、既に車の売却が完了しているにもかかわらず、違う買取業者から次から次へと営業電話がかかってくるころなどがあります。
車一括査定の申し込みから車の売却までの流れ
まずは車一括査定のウェブサイトにアクセスして、車に関する情報として走行距離・車種・年式などを入力します。
買取業者から出張査定の連絡が来るので、気になる業者があれば、出張査定または来店による査定の日時を決めて、車検証など査定に必要な書類をきちんと揃えておきます。
査定を受ける際に必要書類を買取業者の査定士に提示して、査定を受けた後はいよいよ車の売却価格の交渉に入ります。
その後は金額に納得した上で契約を交わして車を渡すという流れです。
インターネット上で無料一括査定を申し込みして買取価格がすぐに表示される場合がありますが、これは過去のデータに基づいて提示された金額であり、あくまでも予想金額にしか過ぎません。
正式の査定額を希望される場合は、買取業者の査定士が入念に車をチェックした上で適正な価格を算出します。
そのためウエブサイト上での買取予想額と、実際の査定額には差が生じる可能性があります。
基本的にはデータに基づいた予想額の方が高くなる傾向があります。
コンピューターがデータに基づきはじき出した金額は、広告宣伝要素も含まれており高めに表示されるからです。
車一括査定で多いトラブルとは
しつこい電話営業が何度もかかってくる
一括査定に申込みをすると昼夜を問わず、たくさんの買取業者から営業電話がかかってきます。
買取業者の心理として「他社より早くアポをとりたい」ので電話が繋がるまで何度でもかけてくる業者は少なくありません。
最近はネットなどで「一括査定」=「しつこい電話」というイメージを持たれている方もいるようです。
複数の買取業者との連絡、査定、商談をしなければならない
申込時は一回で済んで複数の業者に依頼出来、手間はかかりませんが、ご自身が思っている以上の買取業者へ情報が渡っております。
申し込み時点からしばらくはたくさんの買取業者からの電話対応に追われることでしょう。
その後、複数の業者との査定日時・場所・見積・商談といった作業をご自身で調整しなければなりません。
納得のいかない契約をしてしまう
一括査定の特性として、複数の買取業者が競いながら査定しているという点があります。
また査定時点で既に業者には情報を入手したコストがかかっているため、買取成立させるためしつこく連絡がきて、契約を迫られるケースもあるようです。
「今なら〇〇〇万円にいたします。」と期日を設定し、急かすような謳い文句での連絡も少なくないそうです。
もし強引に契約を結ばされた場合は、あきらめずに国民生活センターや消費者センターにご相談ください。
契約後の査定額が下がる
契約の為に高額な提示をして、後から「修復歴が見つかった」「故障していることが判明した」など減額を要求されることもあるようです。
不要なトラブルを避けるために、契約時には十分気を付けましょう。
一括査定業者に談合をされる可能性がある
これはかなり悪質性が高いうえに、見抜くことが難しいです。
一括査定を利用している買取業者はある程度決まっているため、それぞれの会社の営業マンが顔見知りであることが多いようです。
彼らに買取金額において口裏合わせられると安く買い叩かれてしまうことになります。
これを防ぐには利用者側にある程度の車の知識と相場感が必要となります。
車一括査定に関する注意点とは
基本的に車の査定の所要時間は、10分~30分が一般的です。
店舗によっては「今すぐに車の売却を契約すると、この金額でできます。」と言われることもありますが、初めから一般の相場よりも高額査定をする買取業者の中には、悪質な店舗もあるので注意が必要です。
あまりにも相場とかけ離れて査定額が高い場合、または低い場合は、査定士に直接その理由を尋ねておくのも良いかもしれません。
査定にかかる時間が極端に短い場合は、車の査定をするフリをして実はきちんと査定をしていないで、高額買取を謳い文句にしつこく迫るケースもあります。
特に複数の店舗で査定を依頼している場合、1店舗目ではすぐには契約はせず、すべての業者で査定を終えてからどの店舗で売却するか、じっくりとよく考えるのをおすすめします。
お金が絡んでくることですから、ご家族がいる人は相談してから決めましょう。
高額買取をむやみに主張する業者に根負けして、その場の雰囲気に呑み込まれてしまう可能性もありますので、気を付けて交渉を進めて下さい。
車売却方法や業者選びのポイントとは
一括査定を利用される場合はある程度の車の相場感や知識がある方(または調べられる方)で、業者の商談なども抵抗なくできる方は一括査定で売却されるのもよいかもしれません。
しかし「車のことは自信がない」「業者のとのやりとりもめんどくさい」などと思われる方は一括査定ではなく、個別に買取業者へ問い合わせすることをお勧めします。
買取業者は「○○○(車種)」「車買取」「○○○(地域)」などグーグルやヤフーで検索すると何社もでてきます。
上位に掲載されてくる業者(広告以外で)は一般ユーザーより利用頻度が高い・利用価値が高い業者と検索サイト側で選別された業者ですので、その中から3社位印象の好さそうなところをピックアップして直接問い合わせすることをお勧めします。
直接、買取業者に問い合わせするメリットはいくつかありますが、最大のメリットは不特定多数の業者に「個人情報」が流失されないことと無意味に売却を急かされることはまずありません。
ご自身が良いと思った買取業者数社の中から、落ち着いて愛車をご売却することが可能となります。
まとめ
大切な愛車の売却ですので、買取金額もとても大切です。
ただ提示される金額だけでの判断するのではなく、査定士の「接客対応」に気を付けながら信頼・信用できる売却先を決めることをお勧めします。