ヘリテージカー部品の復刻で旧車のブランドの加速化をすすめるトヨタ
ヘリテージカーと言えばどの車種を思い浮かべるでしょうか?
日産インスカイラインGTR・トヨタトレノ/レビン(いわゆる86)・2000GTなどではないでしょうか。
ヘリテージカーのメンテナンスは大変なコストと労力を要します。
オーナーはあらかじめ部品をストックしていたり、場合によっては部品取り車を保有しているケースもあります。
また、一般の修理工場では、他の車種の部品を加工して修理したり、純正部品が一定期間で製造中止になる前提では大変苦労してヘリテージカーを維持しているのが現状です。
それだけに愛着も倍増するのでしょう。
最近ではムック本にケンメリGTRの1/8スケールの組み立てモデルなども登場し、ノスタルジーを刺激しています。
そんな中、7月31日~8月2日に幕張メッセにて開催された「オートモビルカウンシル」でのトヨタ博物館のプレスカンファレンスで、トヨタ自動車の“GAZOO Racing Company”は往年の名車、トヨタ「2000GT」用の補修パーツを「GRヘリテージパーツ」として発売することを明らかにしました。
1月の東京オートサロンで発表された「A70/A80スープラ」用に続く第3弾ということになります。
トヨタ2000GTと言えば、デビューは1967年。
「日本初のスーパーカー」とも称されるクルマで、世界的オークションでは生産台数337台という希少性から1億円以上の価格がつく存在です。
今回、その2000GT用に用意されたパーツは、ほとんどがトランスミッション内部、またはファイナルギアに関する部品です。
エンジンの出力をタイヤへと伝達するこれらの部品がなければクルマは走らないし、かといって業者が簡単に製造できるものではない。
作れたとしても、とんでもないコストになるのは明白なだけに、求められていたパーツではあります。
最近の車は不具合が生じた場合、各所に取り付けられたセンサーが感知してチェックランプが点灯します。
テスターで不具合個所を特定でき、当該部品を交換することで修理が完了するようになっています。
また、今後は電気自動車の普及や自動運転車両が増えていくと予想されます。
すでに中国では電気自動車の開発普及に躍起になっており、世界のシェア獲得に国家として取り組んでいます。
この時代の変遷にあって、トヨタはなぜ337台のためにわざわざ部品製造と供給を再開するのでしょうか?
名車やヘリテージカーと呼ばれるような車種の場合、1台のクルマが長く愛用されます。
あるいは、複数オーナーのもとを経由しつつ長く乗り続けられる例が少なくありません。
むしろ、そういうクルマが後年になって名車・ヘリテージカーと呼ばれるようになる、とも言えるのです。
そこには製造コストや手間を超えたトヨタのブランド戦略と文化の醸成へのこだわりが見えてきます。
すでにヨーロッパではこうしたヘリテージカーのパーツ供給、サポートに関してもっとも手厚いのがポルシェです。
フェラーリ、ランボルギーニなども近年、この領域に一層力を注いでいます。
パーツが売れればビジネスとして成立し、それは古いモデルが維持され、その価値が残ることにつながり、結果としてヘリテージカーの文化が熟していく。
そして、それが新車の販売、ブランド力向上にもつながっていくという循環を、理解しているのです。
GRヘリテージパーツという事業によって、あのトヨタ自動車がこうした領域に足を踏み出したことは、とても意義深いと言えます。
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