ブースターケーブルの使い方! 故障時の正しい繋ぎ方を徹底解説
今回は、非常用道具としても知られるブースターケーブルの基本的知識から、故障時における正しい繋ぎ方までを徹底解説。
目次
ブースターケーブルの使い方!故障時の正しい繋ぎ方を徹底解説
バッテリー上がりは予期せぬトラブルの一つです。
そんな時に役立つのがブースターケーブルを使用した緊急始動方法です。
救援車と故障車、2つの車両を繋ぐ適切なプロセスをわかりやすく解説します。
安全に気を付けながら、正しい手順でトラブルを解消しましょう。
ブースターケーブルとは何か?基本の知識
ブースターケーブルとは、バッテリーが上がってしまった車を救援車のバッテリーから電力を供給するために使用するケーブルのことです。
ブースターケーブルには、赤色の「プラス」端子と黒色の「マイナス」端子のクリップが付いており、対応するバッテリー端子に接続することで、電気を流すことができます。
このケーブルの活用により、バッテリー上がりによるスタート不能を解決することができるのです。
しかし、間違った接続は故障の原因にもなり得るため、正しい知識が不可欠です。
使用する前の準備:安全確認と注意点・前提条件
まずは双方の車を安全な場所に停車させ、エンジンを停止してください。
救援車のバッテリーの電圧とバッテリーの種類が故障車のそれと同じであることを確認し、異なる場合は使用を控えるべきです。
また、前提条件として、ブースターケーブルが正常に機能するかの点検、使用する車両同士が金属部分で接触していないことを確認する必要があります。
ケーブルとバッテリーに損傷が無いかもチェックしましょう。
実践!故障車にブースターケーブルを接続する手順
故障車のバッテリーが上がってしまった場合の応急処置として、救援車を利用したブースターケーブルでのジャンプスタート方法を段階に分けて説明します。
万一の状況に備え、正しい接続手順を理解し、安全かつ迅速に対処できるようになりましょう。
故障車のバッテリーを確認
ジャンプスタートを始める前に、故障車のバッテリーを確認します。
バッテリーが完全に死んでいないか、端子に腐食や汚れがないかをチェックし、必要なら清掃を行ってください。
バッテリーが異常に膨らんでいたり、液漏れしている場合はブースターケーブルを使わずプロに任せましょう。
端子が緩んでいないかもしっかりと確認しましょう。
救援車の準備
救援車を故障車の近くに停め、エンジンを切って鍵を抜きます。
両車両が接触しないよう十分な間隔を保ち、救援車のバッテリー端子がアクセスしやすい位置にします。
バッテリー端子が見えにくい場合は、ボンネットを開け、清掃をしておくことが大切です。
救援車のバッテリーの状態も確認し、問題がないことを再確認しましょう。
プラス端子への接続
ブースターケーブルの赤いクリップ(プラス端子)を故障車、救援車の順に接続します。
はじめに故障車のプラス端子にクリップをしっかりと固定し、次に救援車のプラス端子にも同様に固定します。
この際に、金属部分が他の部品や身体に接触しないように注意が必要です。
間違った端子に接続するとショートの危険がありますので慎重に作業を行いましょう。
マイナス端子への接続
次に、ブースターケーブルの黒いクリップ(マイナス端子)を救援車のマイナス端子に接続します。
しかし、故障車に関してはバッテリーのマイナス端子ではなく、エンジンブロックや車体の金属部分にクリップを取り付けることが推奨されます。
これは、バッテリーから発生することがある可燃性ガスに引火するリスクを避けるためです。
確実に接続し、スパークやショートが起きないよう十分な注意が必要です。
故障車への電源供給
全てのクリップが正しく接続された後、救援車のエンジンをスタートさせてください。
数分間アイドリングさせてから、故障車のエンジンを始動させます。
このとき、エンジンがかからない場合は数分待って再度トライします。
エンジンが始動したら、しばらくそのままの状態で充電を続けます。
ケーブルを外す際の手順
故障車のエンジンが無事に始動したら、逆の手順でブースターケーブルを取り外します。
まず故障車のエンジンをアイドリング状態にし、ブースターケーブルの黒いクリップ(マイナス端子)を外すことから始めます。
その後、赤いクリップ(プラス端子)を救援車、故障車の順に取り外しましょう。
ケーブルを外す際も、端子部が他の金属部分と接触しないように慎重に行うことが大切です。
この記事では、使用する際の安全な繋ぎ方からケーブルの外し方まで、正しい手順を徹底解説しました。
もしもの時にそなえ、道具の正しい使い方を習得し、自動車修理の知識を深めることで、パニックに陥ることなく冷静な対応が可能になります。
上手に活用できるようになれば、多くのピンチを自力で脱出できるようになるでしょう。